東洋医学とは、古代中国で起こり、発展し、日本に伝えられ日本の風土のなかで発展した医学(漢方医学)の総称です。病因・症状・体質・精神的な状態などを総合的に捉え、治療も全身的な調節に重きをおいて行います。 東洋医学では、「病気をみるのではなく病人をみる。 病気を治すのではなく病人を治す。」といわれています。
東洋医学では人間の身体は「氣」・「血」・「水」の3要素が体内を循環することによって維持されていると考えられてきました。この3要素が不足したり、滞ったり、偏ったりしたときに、不調や病気、障害が起きてくると考えられています。
氣(き)
目には見えない生命エネルギーのことです。 「元気」の氣、「気力」の氣、「気合」の氣、若者風に言えばオーラです。「自律神経(体の機能を調節する神経)」の働きに近いと考えられています。
「氣」は、食養としてとりこむ「水穀」と呼吸によりつくられた「血」と「水」を滞りなく体に巡らす根源のエネルギーです。その「氣」の流れる道を「経絡(けいらく)」と呼び、外界との「氣」の交流を行う所を「経穴(けいけつ)」と呼びます。
血(けつ)
全身を巡ってさまざまな組織に栄養を与えます。主に血液を指します。
水(すい)
血液以外の体液全般に相当し、水分代謝や免疫システムなどに係わっているものとされています。
氣功は心身の歪みをとり、全身に張り巡らされた氣の通路である経絡を活性化させていきます。その事によって生命エネルギーが強化され、人体がもつ「自然治癒力」を向上させ、病を治癒へと導きます。多くの患者様が当院の治療と共に、自然と氣を感じるようになっていかれます。
当院では、患者様グループによる養生氣功教室が開催されています。
漢方とは、化学物質を用いた病院で処方されるお薬とは異なり、あくまでも自然界に存在する天然の生薬を用いて、人が生まれつき備えている健全な身体機能を取り戻し、 自然治癒力の向上をはかる治療薬です。
当院では数千ある漢方の中から患者様ごとの症状に効果がある最高ランクの漢方薬を処方することは もちろん、毎日続けて服用しやすいように、「証(しょう)」(体質・気質)に合っていて飲みやすい漢方薬の処方にも配慮しております。
※保険が利く漢方薬の数は限られており、また保険診療で不可能な質の高い漢方薬を処方し、じっくりと時間をかけて診察を行うために当院では自由診療(保険外診療) とさせて頂いております。
漢方に適した主な疾患
漢方は老若男女様々な患者様の不定愁訴を含め、あらゆる疾患に効果があります。 以下に漢方治療の一例を示します。
- がん治療、末期がん治療:処方する漢方は、肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がんなど、癌の発症部位により異なります。
- アトピー性皮膚炎や気管支喘息、金属アレルギー、食物アレルギーなどのアレルギー疾患
- 化学物質過敏症、電磁波過敏症などの過敏性疾患
- 生理痛や月経不順、月経前症候群(PMS)、不妊などの婦人科疾患
- うつ病、自律神経失調症などの心療内科・精神科疾患
- 湿疹、蕁麻疹、にきびなどの皮膚科疾患
- 糖尿病、高血圧、高脂血症、痛風などの生活習慣病
- 不整脈、動悸、息切れなどの循環器科疾患
- 過敏性腸症候群などの胃腸科・消化器科疾患
- めまい、しびれ、頭痛
- 冷え性、肩こり、腰痛、花粉症
- リウマチ、多発性硬化症などの難病
- 疲労感、体質改善 など
漢方治療費について(自由診療)
- お薬を処方される場合は処方調剤料といたしまして3,000円が別途かかります
- 初診時にはお薬が2~3週間分出ます
- また診療情報提供書(紹介状)が必要となりますので、必ずご持参下さい
- 普段飲んでいるお水(50ml程度)と、お薬や健康食品があれば現物をご持参下さい
■ 初診の方
- 初診料:10,000円
- 薬剤料(1日分):800円~2,000円
■ 再診の方
- 再診料:5,000円
- 薬剤料(1日分):800円~2,000円
感染症に対する抗生物質や救命救急の現場などでは、抜群の効果をあらわします。また、漢方薬やホメオパシーと比べて、効き目がシャープです。その反面、病気が遷延化したり副作用が出やすいデメリットがあります。
当院では、疾患の急性期だけではなく慢性期にも西洋薬との併用を必要に応じて行っています。もちろん患者さまの希望があれば自然生薬のみでの治療も行っています。
ホメオパシーとは、今から200年前にドイツの医師ハーネマンが開発した自然療法です。植物や鉱物などを高度に希釈した液体を砂糖玉にしみこませたもの(レメディー)が自分自身のバイタルフォース(自然治癒力)を高め、症状を抑圧するのでは無く症状を出し切って真の健康を取り戻すよう働きかけます。
当院では、数多くあるレメディーの中から一人一人の方に応じたレメディーを選択し処方いたします。
フラワーエッセンス 1936年イギリスの医師バッチ博士が野生の花より開発した癒しのエッセンスです。心と魂に働きかけることによって、精神的、身体的にバランスがとれ、自然治癒力が高まるといわれています。
バッチ博士は全部で39種類のエッセンスを開発しました。当院では、その中から数種類を組み合わせて、一人一人の方に応じたフラワーエッセンスを選択し処方いたします。